【コラム】〈シリーズ〉企業の情報発信力がより一層求められる現代vol.1 企業の情報発信ツール


サービスの宣伝をしているのに新規顧客を獲得できない。採用情報を発信しているのに採用の応募がまったくこない。誰もが気軽に世界に向けて情報発信ができる時代。情報が溢れるなかで、自社について知ってもらうための発信は難しくなっています。

一方で、時代に合わせた情報発信をすることができれば、クライアント獲得、採用応募数増、ブランディング、さらには離職率の低下にもつながります。このシリーズでは、企業の情報発信力を向上させるための方法について考えます。


新聞やラジオから、インターネットへ。情報発信のツールは時代の変化に伴って進歩しています。そして時代が進んでいくにつれ、新しい情報発信の方法も出てきています。
現在存在している情報発信のツールを上手く利用していく、またこれから出てくるであろう新しいツールに適応していくことで他社と差をつけることができるでしょう。
このコラムでは、企業にとっての情報発信の重要性や、情報発信ツールの活用方法や今後どのように進化していくかを紹介しています。

自社の魅力を効果的に伝えるために

企業にとって情報発信は非常に重要です。自社の価値や魅力を効果的に伝えることで、ブランドイメージの向上やステークホルダー(企業を取り巻く利害関係者)との信頼関係の構築につながります。

情報発信を通じて、自社の製品やサービスの認知度を高め、潜在的な顧客の興味を引くことができます。また、投資家や株主に対しては、企業の財務状況や将来の見通しを明確に伝えることで、投資判断に役立つ情報を提供できます。

さらに、社会的責任(CSR)に関する取り組みや、環境への配慮など、企業の社会貢献活動を積極的に発信することで、企業の好感度を高め、社会からの信頼を得ることができます。

一方、情報発信を怠ると、自社の存在感が薄れ、競合他社に顧客を奪われる可能性があります。また、企業の不祥事や危機的状況が発生した際には、適切な情報発信を行うことで、ダメージを最小限に抑えることができます。

このように、企業の情報発信は、自社の価値を高め、ステークホルダーとの関係を強化するために欠かせない取り組みなのです。

次の見出しより下記4つの情報発信ツールの活用方法を紹介しています。

・プレスリリース
・ソーシャルメディア
・メールマガジン
・オウンドメディア

ステークホルダーに正しい情報を伝えるプレスリリース

プレスリリースは、企業が報道機関に向けて発信する公式な情報提供文書です。新商品の発表や業績報告、事業提携などの重要なニュースを、メディアを通じて広く一般に伝えることを目的としています。

まず、プレスリリースのタイトルは興味を引くものにしましょう。記者やエディターがタイトルを見て、読みたいと思えるようなインパクトのあるタイトルが重要です。

本文は、5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)を意識して書きます。ニュースの内容を簡潔に伝えることが大切です。また、引用コメントを入れることで、ニュースの信頼性を高めることができます。

プレスリリースの構成は、リード文、本文、会社概要の順番で書きます。リード文では、ニュースの概要を1~2文で伝えます。本文では、詳細な情報を提供します。会社概要では、企業の基本情報を記載します。

プレスリリースの文体は、能動態で書くことが重要です。受動態の文章は読みにくく、インパクトに欠けます。また、専門用語は避け、一般の人にもわかりやすい言葉で書くことが大切です。

最後に、プレスリリースには問い合わせ先を記載しましょう。記者やエディターからの問い合わせに速やかに対応できるよう、連絡先を明記しておくことが重要です。

以上のポイントを押さえて、効果的なプレスリリースを書いていきましょう。

顧客との距離が近づくソーシャルメディア

ソーシャルメディアは、企業の情報発信に欠かせないツールの一つです。ソーシャルメディアを活用するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

まず、自社に合ったソーシャルメディアを選ぶことが大切です。FacebookやX(旧Twitter)、Instagramなど、さまざまなソーシャルメディアがありますが、自社のターゲット層に合ったものを選びましょう。

次に、ソーシャルメディアの運用方針を決めることが重要です。どのような情報を発信するのか、どのような口調で投稿するのか、投稿頻度はどうするのかなど、事前に方針を決めておくことが大切です。

ソーシャルメディアでは、フォロワーとのコミュニケーションが重要です。フォロワーからのコメントやメッセージには、できるだけ速やかに返信するようにしましょう。また、フォロワーが喜ぶような情報や企画を提供することで、エンゲージメントを高めることができます。

ソーシャルメディアの投稿内容は、画像や動画を使うことで、より注目を集めることができます。また、ハッシュタグを使うことで、情報の拡散を促すことができます。

最後に、ソーシャルメディアの効果測定を行うことが重要です。フォロワー数や投稿のエンゲージメント率など、さまざまな指標を分析し、改善点を見つけていきましょう。

ソーシャルメディアを活用することで、企業の情報発信力を高め、顧客との関係性を強化することができます。

メールマガジンはターゲットにダイレクトに情報を届ける

メールマガジンは、企業が顧客やステークホルダーに定期的に情報を発信するための有効なツールです。メールマガジンを活用することで、自社の製品やサービス、イベント情報などを直接ターゲットに届けることができます。また、メールマガジンは比較的低コストで運用できるため、中小企業でも取り組みやすい情報発信手段といえます。

効果的なメールマガジンを作成するには、まず目的を明確にすることが重要です。単に情報を発信するだけでなく、顧客とのエンゲージメントを高めたり、販売促進につなげたりするなど、具体的な目標を設定しましょう。また、ターゲットを明確にし、読者のニーズに合わせた内容を提供することが求められます。

メールマガジンの構成要素としては、件名、本文、画像、リンクなどがあります。件名は開封率に大きく影響するため、興味を引くような工夫が必要です。本文は読みやすく、わかりやすい文章を心がけ、画像や動画を使って視覚的にアピールすることも効果的です。また、リンクを適切に配置することで、Webサイトへの誘導やコンバージョンを促進できます。

配信頻度や配信日時も重要な要素です。読者の反応を見ながら、最適な配信頻度を見つけましょう。一般的には、週1回から月1回程度の配信が多いようです。配信日時は、ターゲットとなる読者の行動パターンを考慮して決定します。ビジネスパーソン向けであれば、平日の昼休みや夕方以降が効果的とされています。

メールマガジンの効果を最大化するためには、データ分析が欠かせません。開封率、クリック率、コンバージョン率などの指標を継続的に計測し、改善点を見つけていくことが重要です。A/Bテストを行い、件名や本文、デザインなどを変更して、より高い成果を目指しましょう。

自社のメッセージを直接発信できるオウンドメディア

オウンドメディアとは、企業が自ら所有・運営するメディアのことを指します。Webサイト、ブログ、SNSなどが代表的なオウンドメディアであり、自社のメッセージを直接発信できるという大きなメリットがあります。オウンドメディアを構築することで、ブランディングや顧客とのコミュニケーション、SEO対策などに活用できます。

オウンドメディアを構築する際は、まず目的を明確にすることが重要です。ブランド認知度の向上、リードの獲得、顧客サポートの充実など、具体的な目標を設定しましょう。また、ターゲットとなる読者を明確にし、そのニーズに合わせたコンテンツを提供することが求められます。

コンテンツの企画・制作は、オウンドメディアの核となる部分です。自社の強みや独自性を生かしたコンテンツを発信し、読者にとって価値のある情報を提供することが重要です。記事やブログ記事、動画コンテンツ、インフォグラフィックスなど、多様なフォーマットを活用しましょう。また、SEOを意識したキーワード選定や見出しの設定も欠かせません。

オウンドメディアの運営には、継続的な更新と改善が必要です。定期的にコンテンツを公開し、読者との対話を促進することが重要です。アクセス解析ツールを活用して、読者の行動や嗜好を分析し、より効果的なコンテンツ制作につなげましょう。また、SNSとの連携により、コンテンツの拡散を図ることも効果的です。

オウンドメディアの構築には、社内の体制づくりも重要なポイントです。コンテンツ制作や運営を担当する専任チームを設置するか、既存の広報部門やマーケティング部門が兼務するかを検討する必要があります。また、外部の制作会社やライターとの連携も視野に入れましょう。

今後さらに進化する情報発信のツール

企業の情報発信は、今後どのように変化していくのでしょうか。ここでは、読み手が実際に使う言葉で、未来予測を試みます。

まず、パーソナライズされた情報発信が進むと予想されます。AIやビッグデータの活用により、読み手一人ひとりの興味や関心に合わせた情報を提供することが可能になります。企業は、読み手のニーズを的確に捉え、最適な情報を届けることが求められるでしょう。

次に、インタラクティブな情報発信が主流になると考えられます。VRやARなどの技術を活用し、読み手が情報に直接触れ、体験できるようになります。例えば、商品の使用イメージをVRで疑似体験できるようになるかもしれません。企業は、読み手の五感に訴求する情報発信を目指すことが大切です。

また、グローバルな情報発信がさらに重要になるでしょう。インターネットの普及により、情報発信の国境がなくなりつつあります。企業は、世界中の読み手を意識し、多言語での情報発信や、現地の文化に合わせたローカライズが求められます。グローバルな視点を持ちつつ、ローカルなニーズにも対応することが重要です。

さらに、情報発信の自動化が進むと予想されます。AIの活用により、情報発信の一部を自動化することが可能になります。例えば、ニュースの自動配信やチャットボットによる顧客対応などが、より一般的になるかもしれません。ただし、自動化と人的対応のバランスを取ることが大切です。

最後に、情報発信の個人化が進むと考えられます。企業の情報発信は、これまで組織の代表者が中心となって行われてきました。しかし、今後は社員一人ひとりが情報発信の担い手になることが予想されます。社員のSNSでの発信や、社員ブログの活用などが、より一般的になるかもしれません。企業は、社員の個性を活かしつつ、組織としての一貫性を保つことが求められるでしょう。

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