【コラム】<5月22日はガールスカウトの日>自分の人生を自分で切り拓くために


第二次世界大戦後の日本では、多くの人が自分自身の衣食住を確保することに必死なほど厳しい状況でした。そんな中で、ガールスカウトは「だれの手を待つまでもなく、私たちの手で!」を合言葉に、戦争をきっかけに中止していた活動を再開します。

ガールスカウトは、「自己開発」「人とのまじわり」「自然とともに」の3つを理念に掲げ、活動しています。ボーイスカウトと活動内容に大きな違いはありませんが、男女ともに入会できるボーイスカウトとは違い、ガールスカウトの入会対象は女性のみです。
いまだに男女間の役割に対して固定概念が存在しています。そんな中、あえて女性だけの構成にすることで、異性の目を気にせずにのびのびと活動でき、少女や女性の力を伸ばすことにつながります。

5月22日のガールスカウトの日をきっかけに、ガールスカウトの歴史と理念を振り返ってみましょう。


ガールスカウトの起源は1908年までさかのぼる

ガールスカウト運動の起源は、20世紀初頭のイギリスにさかのぼります。1908年、ロバート・ベーデン=ポウエルがボーイスカウト運動を始めたことがきっかけとなりました。ベーデン=ポウエルは、少年たちに野外活動などを通じて、自立心や協調性を身につけさせることを目的としていました。

ボーイスカウト運動を受けて、少女たちからも同様の活動への参加を望む声が上がり、1910年、少女向けの組織が正式に誕生しました。ガールスカウトは、ボーイスカウトと同様に、野外活動や奉仕活動を通じて、少女たちの心身の成長を支援することを目的としていました。

ガールスカウト運動は、少女たちに自信と自立心を与え、リーダーシップや社会性を育むことを目的としています。野外活動やボランティア活動、様々な技能の習得を通じて、少女たちは自分自身と社会について学ぶことができます。また、ガールスカウト運動は、国際的な理解と協調を促進することも重視しています。

今日、ガールスカウト運動は世界150カ国以上に広がり、約880万人の少女と若い女性が参加しています。時代とともに活動内容は変化していますが、ガールスカウト運動の使命である「Girl Scouting builds girls of courage, confidence, and character, who make the world a better place.(ガールスカウティングは、勇気、自信、人格を備え、世界をより良い場所にする少女を育てます)」は不変です。ガールスカウト創始者が始めた小さな一歩は、世界中の少女たちの可能性を開花させる大きな運動へと発展したのです。

多岐に渡る活動が少女たちの可能性を引き出す

日本におけるガールスカウト運動は、1920年に始まりました。しかし、第二次世界大戦の影響で、ガールスカウト運動は一時中断を余儀なくされます。戦後、1947年になると、ガールスカウト運動は再開され、2年後には、ガール・スカウト日本連盟が発足しました。以来、日本のガールスカウト運動は、着実に発展を続けています。

現在、ガール・スカウト日本連盟には、全国で約3万人のガールスカウトたちが所属しています。彼女たちは、野外活動やボランティア活動、国際交流などを通じて、自立心や協調性、そしてリーダーシップを育んでいます。

特に、東日本大震災以降は、被災地支援にも積極的に取り組んでいます。ガールスカウトたちは、募金活動や物資の提供、そして現地でのボランティア活動などを通じて、被災者の方々を支援してきました。こうした活動は、ガールスカウトたちの社会貢献の精神を体現するものであり、大きな意義を持っています。
また、日本のガールスカウトたちは、国際的な活動にも積極的に参加しています。ガールスカウト世界連盟が主催するプログラム、海外連盟との協働プロジェクト、他連盟主催プログラムなど、毎回、日本からも多くのガールスカウトたちが参加し、世界中の仲間たちと交流を深めています。

日本におけるガールスカウト運動は、これからも時代に合わせて進化を続けながら、少女たちの可能性を引き出し、社会に貢献できる人材を育成していくでしょう。そして、その活動を通じて、よりよい社会の実現に寄与していくことが期待されています。

人生のヒントがつまったガールスカウトの活動

ガールスカウトの活動で得ることができる教訓は、自分の人生をどう生きるべきかを考えるヒントに満ちています。

例えば、ガールスカウトのモットーの一つに「そなえよつねに」という言葉があります。これは、未来に起こりうる様々な状況に対して、常に準備をしておくことの大切さを教えてくれます。人生には予期せぬ出来事が起こるものですが、それに対処できる知識や技能、心構えを身につけておくことで、どんな困難にも立ち向かっていくことができるのです。

また、ガールスカウトの活動では、奉仕の精神が重視されます。自分よりも他者のために尽くすことで、社会に貢献し、自己の存在価値を見出していくことができます。これは、自分の人生の目的を、自分自身の幸せだけでなく、他者の幸せにも結び付けて考えることの大切さを教えてくれます。

さらに、ガールスカウトの活動では、自然との触れ合いが大切にされます。自然の中で過ごす時間は、人間が自然の一部であることを実感させ、環境を大切にする心を育ててくれます。このことは、自分の人生の目的を、地球全体の調和と持続可能性の観点から捉えることの重要性を示唆しています。

ガールスカウトの教訓は、自分の人生をどう生きるべきかを考える上で、多くの示唆を与えてくれます。そなえよつねに、奉仕の精神、自然との調和、これらの教訓を胸に刻み、自分なりの人生の目的を見出し、それに向かって歩んでいくことが大切なのです。

関連記事

  1. 【コラム】意外と知らない? 飲み物が秘める驚きの誕生ストーリー

  2. 【コラム】ストーリーの力とは?最大限に引き出す7つのポイント

  3. 【コラム】超音速の夢、コンコルドのストーリー。その成り立ち、魅力と教訓…

  4. 【コラム】企業のあり方をストーリーで伝えるミッションステートメントとは…

  5. 【コラム】エンゲージメントが勝手に高まる、共感されるメッセージとは

  6. 【コラム】〈エイプリルフール特集〉世界を変えた嘘。壮大なビジョンを掲げ…

  7. 【コラム】〈シリーズ〉リーダーシップの本質を紐解く:社会への挑戦を続け…

  8. 【コラム】知っているようで知らない? スポーツの祭典オリンピックの歴史…